罷免され資格が停止した裁判官が資格回復を求める裁判について

裁判官は、裁判所において訴訟事件の判決を下す司法権を行使する人のことを言います。わが国は、三権分立の体制を採用していることもあり、司法権は独立した存在となっています。

ただ司法権を真に独立させるためには、裁判所の裁判官の地位を保障する必要があり、その罷免に当たっては適正な手続きで行なわれる必要があります。具体的には、罷免の訴追から始まり、罷免の裁判が行なわれ、そこで罷免の自由が争われることとなります。

そして、罷免の自由については、職務上の義務に著しく違反し又は職務を甚だしく怠ったときと職務の内外を問わず裁判官としての威信を著しく失うべき非行があったときという様に、裁判官弾劾法によって定まっています。なお罷免の裁判が行なわれた後に、その判決によって資格が停止した場合、資格回復の自由があれば、罷免の判決を受けた本人が請求すれば、裁判によって罷免によって失った資格を回復させることが可能です。

資格回復の自由については、二つ存在します。まず一つ目には、罷免の判決を受けた後に5年間経過しており、資格回復させるのに相当な理由があることです。もう一つは、罷免の自由となる証拠が新たに出てきたこととその他に資格回復の裁判をすることに相当な理由があることです。
この審理については、公開でなされずに書面による審理で行われ、資格回復するか、請求を棄却するかの判断がなされることとなります。

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