裁判官を罷免するか判断する裁判について

憲法の規定により国会に置かれる裁判官弾劾裁判所において、裁判官を罷免するかどうかを判断するための裁判のことを、「罷免訴追事件の裁判」と呼んでいます。

この「罷免訴追事件の裁判」は、通常の裁判でいう「検察官」にあたる国会の別の機関「裁判官訴追委員会」からの訴追状を受理した場合に行われます。この段階で、訴追された裁判官は、自己の意思で自由に辞職することができなくなるほか、弾劾裁判所は、判決までの期間中、この裁判官の職務の執行を停止することができるようになります。
この裁判の公判には、裁判員や訴追をされた裁判官のほか、訴追委員会の委員長、弁護人が出席し、原則として公開の法廷で行われ、刑事事件とほぼ同様に、証拠調べや弁論といった手続きを経て、すべての審理が終結します。

実際に裁判官を罷免するかどうかは、審理終結後の裁判員の評議によって決定されます。「裁判官弾劾法」の規定により、裁判官が罷免されるのは、職務上の義務に著しく違反したり職務を怠ったりしたとき、または裁判官としての威信を著しく失墜する行為があったときに限られます。このような法律の規定を踏まえ、裁判に関与した裁判員の3分の2以上が罷免に賛成した場合には、裁判長が罷免の判決を宣告することになります。

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